あぐら被害者の会

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    2014年2月7日(金)
    破産配当は“終わり”ではありません!

     
    弁護団に委任していない人は、これで終わりです。
    しかし、弁護団に委任している人は、まさにこれからです。
     
     破産配当も終わって、これで安愚楽事件も終わった。弁護団には高いお金を払ったけど、結局、大した仕事はしてくれなかったな〜〜、なんて思っている人はいませんか? たしかに、弁護団に委任していない人の場合なら、その通りかもしれません。しかし、弁護団に委任している人にとっては、これからが本当の正念場です。
     弁護団では、検察審査会、海江田損害賠償訴訟、国家賠償訴訟、消費者庁情報開示請求訴訟、役員損害賠償訴訟など、ありとあらゆる手段で少しでも多い資金回収のために動いています。また、破産処理や刑事裁判(第1審)が終了したことによって、多くの事実が明らかになりました。これらは、今後の弁護団の活動の大きな武器になります。今後、これらの弁護団の活動によって新たに回収できるお金が出てくれば、委任者のみに配当されます。
     
     特に、1月9日の東京地裁の判決は、今後の活動の追い風になるような有意義な内容です。三ケ尻・大石は、「だますつもりはなかった」「牛の耳番号を偽造したのは一時的なことであり、牛を増やす計画があった」「悪いのは口蹄疫や原発事故であり、安愚楽のビジネスモデルには何の問題もなかった」などと、自己責任を回避する主張を繰り返しました。しかし、裁判官は、そうした言い訳を一切相手にしないで、三ケ尻らの犯行を「常習性」「悪質性」「周到さ」が認められると認定し、異例の重い判決(三ケ尻が懲役2年10月、大石が2年4月)を下しました。
     この判決は、詐欺罪不起訴に異議申し立てをしている検察審査会での審議にも大きな影響を与えると思われます。また、役員や行政の過失を追及する際にも役に立つと思われます。
     

    弁護団ではなく、被害者自身が動くことによって、

    裁判の結果を変えることは可能です!

     
     さて、こうした今後の展開を考えた時、委任しているからという理由で、弁護団任せにしてしまうことは、私たち委任者のプラスにはなりません。むしろ、被害者が表にたって動いた方がまわりに大きな影響を与え、結果を左右することだってあるのです。弁護団に払ったお金を無駄にしないためにも、私たち被害者の声の大きさが大事になってくるのです。
     実際、被害者の会の活動は、今回の裁判にも少なくない影響を与えました。たとえば、
     
    · (1) 被害者の会が検察に提出した要望書の一部が反対尋問に反映されました。
    · (2) 被害者が検察を通じて裁判所に提出した意見書は、被告側の不同意により、証拠採用されませんでしたが、被害者の熱意は裁判官に伝わったはずです。だからなのか、その意見書の一部が公判で裁判長に読み上げられました。
    · (3) また、傍聴席で熱心にメモを取る被害者が多くいたことも、裁判官の判断に少しは影響したのではないかと考えています。
     
     法廷闘争においては、被害感情の強さが判断の重要な要因になります。「だます意志」の有無が問題になる詐欺事件や、海江田訴訟のような民事裁判の場合は特にそうです。被害者の熱意が、裁判官や検事を動かした事例は過去にたくさんあります。そのためにはまず、傍聴席を被害者で満席にすることが最重要になります。
     
     現在、被害者の会は、150名程度で活動していますが、今後の活動を考えると1000人規模の組織にしたいと考えております。裁判所に行けなくても、地方在住でも、意見書や抗議メールを送るなど、できることはたくさんあります。署名や意見書を提出する場合でも、数十人と数百人では、相手に与えるインパクトが違います。また、被害者同士で交流することによって、つらい気持ちが少しだけ和らいだとおっしゃられる方もいます。
     こうした活動に賛同していただける方には、ぜひ、一緒に活動していただけますようお願いします。弁護団の委任者が一致団結して頑張りましょう! 参加にあたって難しいことは、何もありません。被害者の思いは、全員同じですので、ご気軽に参加いただけばと思います。わからないところは、被害者の会で情報共有、サポートいたします。
     

     

     

     

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